フラットサイドクランクを作っていく!【自作クランクベイト】

HOWTO , 自作ルアー 2月 14, 2020

このブログにも書いてきた通り昨年からちょいちょいルアーを作るようになりまして、今度はフラットサイドクランクを作ってみました!いくつか完成したので改めて素人の自分なりの作り方などを紹介したいと思います。

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フラットサイドも作ってみよう

昨年の夏から作り始めたクランクベイト。
何個か作って行くうちに他の形も色々作ってみたくなってきました。

丸っこいラウンドクランク、薄っぺらいフラットサイド。

自分は既成のフラットサイドクランクをほとんど持っていないのと、「板貼って角を丸めただけの手抜きじゃね?」とか思っちゃってましてw

でも物は試しに作ってみることにしました。
ちなみに、入念にテストして良いものを作るというより、作ること自体を楽しんでいるだけです!

バルサ材を整形

前回より意識して写真を撮ったつもりなので順を追って書いていきます!

設計図

まずは適当な設計図。
全長65mmと55mmの2タイプを作ります。

なんとなくの適当なんですが、前頭部の角度とリップの角度が平行になるようにしておけば大体それなりに泳ぐと思います。

あと適当に作ってもパッと見のバランスがよほど悪くない限り使い物にはなることが分かりましたw

切り出し

バルサの板にトレースして左右2枚ずつ切り出します。
今回は厚さ6mmのものを使いました。

薄いとカッターで全部切れて楽!でも繊維と直角に切るときはノコギリ使いました。

貼り合わせて整形

両面テープで貼り合わせて、カッターで削っていきます。
ラウンドクランクより削るところが少ないとはいえ、意外と削ることになります。
フラットサイドは手抜きとか言ってごめんなさい。

カッターで大まかに削ったら、紙やすりでゴシゴシ。
紙やすりの目は240番と400番くらいを使いました。

粉塵が気になるのでやすりがけはベランダでやります

これで形は出来ました。

中身を作る

ワイヤーを曲げてアイ

アイになるワイヤー。
ステンレスワイヤーの0.9mmです。
設計図にあてがって曲げていきます。なかなか綺麗に作れないです…。
でも売るわけじゃないのでまいっかって感じでw

ボディに溝をつける

ワイヤーをボディに挟んで「ギュッ」として付いた跡をワイヤーでゴリゴリなぞるとこうなります。
これでOKです。
上手く収まらなければカッターで溝を掘ります。

ウェイトを埋め込む

オモリを入れます。
65mmのタイプは、スプリットショットシンカーの3.75gにしてみました。
ワイヤーを挟み込めるので収まりが良いです!

もうちょっと重くてもよかったかも。

上に写っている皮ポンチで貫通しないようにくり抜いてグリグリやるといい感じの穴が開けられます。

※皮ポンチは必須アイテムです!5mm〜7mmくらい。
100均のやつでもいいんですが切れ味最悪なのでちょっとイイやつを持っておくと重宝します。

55mmタイプのほうはタングステンシンカーの1.56gを2個入れました。

男らしい造形だなとか思った人はちょっと廊下に立っててください。

貼り合わせる

ワイヤーとウェイトが収まるようにできたら、ジェル状の瞬間接着剤を塗りたくって接着。

アイの付け根の隙間も瞬間接着剤で埋めます。
なのでジェル状タイプじゃないとダメです!

乾燥したら紙やすりで全体を整えておきます。

下地コーティング

瞬間接着剤で目止め

さて塗装前のコーティング。
以前はマニキュアのトップコートを塗り重ねてましたが、やり方を変えました。

瞬間接着剤でいっちゃいます!

低粘度シャバシャバのタイプをバルサ材にジュワッと染み込ませる感じで。

乾燥時間がだいぶ短縮できます。とはいえ一応1〜2時間置いた方がいいです。

UVレジンコート

瞬間接着剤が固まったら細かめの紙やすりで磨いて綺麗にします。

そして、UVレジンを一発。

レジンの塗りムラが出るのでエンボスヒーターを導入したり色々試しましたが、結局手袋はめて指塗りが一番マシですかね…。
厚めに塗って少し待ってからUVライト照射するのが成功率が高い気がします。

UVライトは縦に置いてルアーを針金で吊るして、長めに30分〜1時間くらい当ててます。

回数を重ねると感じますが、時間と環境が許すならセルロースセメントで真面目にやるのが一番いいと思いますよw

いよいよ塗装!

ルアー作りの鬼門ともいえる塗装…。

結局コンプレッサー一体型のエアブラシ買っちゃいました。

作り始めた当初はこんなに何個も作るつもりじゃなかったので出費を抑える方向でやってたんですけど…早く買えばよかった!エアブラシ最高ですw

塗料は、無難にラッカー系を使ってます。
最初アクリジョンでやってみたらソッコーで詰まってしまい…
希釈濃度がシビアすぎて使いこなせないので諦めました(涙)

エアブラシは缶スプレーやイージーペインターのような無駄な噴射が少ないのでラッカー系でもそんなにニオイは酷くないかなと思います。
まあ気になりますが。洗浄のときとか。

下地の色塗り

カラーリングの手順を細かくやっていったら長くなりすぎるので手短に。

今回はシルバーとゴールドで塗りつぶして木目を消しました。

ラメを振っちゃう

100均のラメを散らしてみます。
UVレジンと一緒に塗って固めてみると…

思いのほか上手くいきました!

色付け

カラーパターンをあれこれ考えながら色を塗っていきます。

ウロコ模様は100均の洗濯用品コーナーにあったネットを被せてエアブラシです。

ムラキン。真っ暗強風のベランダで塗装していたら想定より塗りすぎた

薄め液に塗料を2〜3滴入れる程度で、色のついたシンナーを重ね塗りするつもりでやると綺麗にできると、ハンドメイドルアーの本に書いてありました。

あまり面白くないと思いつつ塗った普通のシャッド系が結果一番上手くいった感じ

目玉を付ける

目玉塗りもまた鬼門のひとつです。

今回は白目部分を皮ポンチの後ろでちょんと付けます。
塗料はアクリジョンで。
急いで拭き取ればやり直せますからw

奥に写っているルアーは練習用の奴隷…

あ、ルアーを固定しているこれ塗装や細かい作業の時めっちゃ捗ります。

そして黒目は綿棒で。綿棒はとってもやりやすい!

黒目のついでに側面の、よく見るけどなんていうんでしょうね?ギルのエラの上の黒いやつを模してるんでしょうかね。
黒い斑点を付けました。

UVレジンでトップコート

最後にUVレジンでコーティング。

で、アイについた余分なレジンを取り除きます。
この作業なんか好きじゃないです…w

リップを装着

リップをいつ付けるか毎回迷うんですよね。
コーティング前に付けてしまうのか、最後に付けるか。

今回は最後に付けました。

溝を掘るときの緊張感ハンパないすw

いつもの(?)ピックリップをエポキシ系接着剤と差し込んで終了。

ここ、100均のエポキシ系接着剤でもいいんですがめっちゃ硬化が早いのでやりづらいです。
30分硬化型のやつ使ってます。

完成デス!!

という感じで完成しました!(金ラメのやつはこの時お留守番)

近くで見ると雑ですけど自分用としては十分です!

動きはこんな感じ

65mmタイプの動き。
結構大振りですね。リップ削ってフックサイズ下げてもいいかな?

55mmタイプ。
実はこれ去年作ってバッチリだなと思ったセッティングで、唯一友人に贈呈したモデルだったりします。

釣りました

ヤバいです!ついにバス釣っちゃいましたよ!!

釣行については別記事にする予定です。

ネイルアート用品だらけ

ルアー作りの道具や材料って、ネイルアートと共通のものが多いです。

UVライト、ラメ、マニキュア、エタノール、、
エアブラシもですね。

上のほうの作業中の写真で下に敷いているのはネイル施術シートです。
レジンを垂らしてもテーブルまで染みなくて良いです。

実はうちの奥さんがその道の人なので色々使わせてもらってますw

彼女や奥さんとネイル用品を見に行ったり一緒に作っちゃったりして、ルアー作りを通してコミュニケーションを深めるなんてどうですか?
ん、無いですか?w

参考になったYouTube動画

この方の動画がとても参考になりました。

というか、なんでしょうこの手際の良さと、清潔感!
気持ちいい…
ASMRです。

というわけで長くなりましたが最後までありがとうございました!