日本の川のスモールマウスバスを釣るということ

考える 2月 03, 2019

自分なんかは楽しくスモールマウスバスを川で釣らせてもらっちゃってますけど、考えれば考えるほどよくわからなくなる問題があります。

スポンサーリンク

なぜメディアでタブーなのか

雑誌・TVなどのメディアではタブーとされている日本の川のスモールマウスバス。
なぜタブーにしているのかメディアは教えてくれないので分からないですよね。

法律違反/条例違反だからか?
そんなことありません。
釣ることは禁止されていません。
リリース禁止などの条例は各地によってありますがラージマウスバスと同じです。

メディアでタブーとされている理由は、

  • 川スモールをメディアで取り上げる。
  • 特定外来生物であるスモールマウスバスが密放流によって分布を拡大していることを公表することになる。
  • 釣り関連メディアは自分の首を締めることになる。

ということだと思います。

とはいえ各地の川スモ人口は無視できないのか、昨年ルアマガさんは明らかに川スモールバサーもターゲットに攻め込んだこんな本も刊行してました。

中身では直接触れてませんが、間接的にそういう内容でした。

「いないもの」としての扱い

少なくとも10年以上前から河川にスモールマウスバスがいるとされていますし、
今さら「いないもの」として扱うのは結構無理があります。

それに、在来種云々や生態系を取り沙汰するのはもはやナンセンスに感じます。(スモールが増殖しはじめの川は別です!)

例えば多摩川に関しては、元々の生態系は既にぶっ壊れているように見えます。
大量に放流された稚鮎。それを襲う魚食化したおぞましい数の鯉。
大雨の後、岸一面に打ち上げられた稚鮎の死骸の銀世界に遭遇したこともあります。
こんな状態で在来種が云々とか議論してもあまり…。

漁協はどうなのか

多摩川の漁協のおじちゃんたちに話しかけられることがありますが、意外にもスモールマウスバスに関してネガティブなことを聞いたことはありません。
むしろスポーニングベッドの場所を教えてくれたり、スプリットショットリグのリーダーが短いと注意されたことすらあります。

自分が感じる限り現場はスモールマウスバスに関して悲観的なことは一切なく、机上でのみ悪者扱い(?)されているように感じます。

どうしたらいいのか。釣らなきゃいいのか。

釣り人によって勝手に放流されたと思われる魚を、開き直って良しとしようと言いたいわけではありません。
「いないもの」とせず、現状を認めて次のステップに行ってもいいんじゃないかと思います。

禁止されてるわけでもないのに、何となく悪いことをしているようなモヤモヤした気持ちで釣りをするのは嫌です。
じゃあやらなきゃいいのか。禁止されてないのに?
メディアでタブーという曖昧な状態がなんとも。

「川スモール」は「琵琶湖のオカッパリ」みたいな感じなんでしょうか?

どうしたらいいのかなと考えれば考えるほどわからなくなるので、また川へスモールマウスバスを釣りに行ってしまっています。

そういうの関係なしに、昨年はスモールよりラージの方が面白いなと個人的に思ったところではあるんですけどね。