目指せ無臭ルアービルディング。クセの強い水性塗料アクリジョンとの日々の記録。
アクリジョンとは
ルアーの塗装はラッカー系塗料が主流だと思います。
でも臭いがキツく、シンナーで薄めたり洗浄したりしなくてはいけないので、自身と家族の健康、近隣への迷惑を考えなくてないけません。
そこで「アクリジョン」という水性塗料。
有機溶剤の臭いが全く無く、エアブラシでも吹くことのできる塗料です。
道具は水で洗えます。
実際、塗料本体も専用うすめ液も全く臭くないです。
感動的です。
※完全無臭ではありません。
これを使いこなせれば自分のようなマンションルアービルダーも塗装の自由度が大幅UPするはずだ!
しかしこのアクリジョン、安全性と引き換えにタチの悪いデメリットが。
エアブラシ詰まりすぎ
速乾性が災いしてエアブラシが詰まりまくる!!
いやホント、初めて充電式エアブラシを買って意気揚々とアクリジョンを水で薄めて吹いてみたときの絶望感ったら…。
ソッコー諦めました。
他にも隠ぺい力弱すぎ問題も。
諦めてラッカー使ってたけど、子供も犬もいる我が家は肩身が狭いどころの話ではない!
やっぱり無臭の魅力は大きい!
というわけで先週あたりからもう一度エアブラシでアクリジョンに挑戦してます。
希釈濃度に気を使おう
希釈濃度が少し違うとすぐにおかしくなるアクリジョン。
薄いと弾いてしまって塗面に乗りません。
濃いと「ブブブブ」っとエアブラシが詰まってしまいます。
最初は目分量だったので、最近はこんなやつでひとすくい単位で調整してます。
エアブラシ用うすめ液は必須
それとエアブラシ用うすめ液。
水でもただの専用うすめ液でもなくて「エアブラシ用うすめ液」を使わなくてはいけません。
(商品リンクを貼ろうとしたらどこも売ってない!なぜ!販売休止じゃないですよね?超困るんですけど!)
水で薄めると、あっという間にエアブラシが詰まって使い物になりません。
そしてただの「専用うすめ液」は、リターダーです。乾燥遅延剤。
普通にこれで薄めると一生乾きませんw
半々と一滴
エアブラシのカップの中で、エアブラシ用うすめ液と塗料を同量か 4:6 くらいで混ぜて、うすめ液を一滴だけ落とすとちょっといい感じでした。
吹いた感じが「ジューーー」だったのが「ヌーーー」になりました。
ちなみにラッカーは「スーーー」です。
こまめにノズルを拭く
ルアー1個だけならまだしも、何個か連続で塗る場合は時間の経過とともにどんどん詰まってきます。
そうしたらノズルを拭いてカップに「エアブラシ用うすめ液」を数滴追加してなんとかします。
でもそうなる前に勝負を終わらせるのがベストだと思いますが。
ベースカラーは必須
アクリジョンの隠ぺい力はマジカスレベルなので、下地をしっかりしないといけません。
例えばラッカーのシルバーやゴールドは隠ぺい力鬼レベルですが、アクリジョンのシルバー/ゴールドは全然透け透けです。
ベースカラーというのがあるのでこれを最初に塗ります。
木目を生かすなら塗らなくてもいいですが。
ベースカラーは隠ぺい力が強いので目玉を塗るときにも重宝してます。
目玉にレッドをよく使いますがくすんだ色味なので蛍光ピンクとか混ぜたらちょっといいかもしれません。
粗さをごまかす工夫を
とまあ自分なりに少〜し使いこなせてきたと思ったんですけどやっぱり細かく綺麗な粒子で吹くことは難しいです。
荒々しいです。
仕上げのコーティングでツヤを纏うと少しまとまるんですけどね。
グリッターとかホイル貼りでごまかすのも有効かなと思います。
カラーパターンの構想の段階からアクリジョンを意識すればパッと見のクオリティは上げられる気がします!
多分キモは、あまり塗らないことw
グラデーションが目立つと粒子の粗さが前に出てしまいます。
やっぱり我慢できずにラッカーで塗るとめっちゃ綺麗なんですよねぇ…。
蛍光色の発色はスゴイ
そうそう、アクリジョンの蛍光イエローの発色が凄いです。
下地を綺麗にしないとダメですが、目がやられるくらい眩しい蛍光イエローです。
蛍光ピンクとグリーンも部分的にしか塗ってませんが素晴らしい発色です。
新水性ホビーカラーのほうがいいのかな
2019年11月にリニューアルされた「水性ホビーカラー」が結構良さそうです!
リニューアルの時点ですでにアクリジョンを各色揃えてしまっていたので手を出してませんでした。
かなりアクリジョン買っちゃったのでこれからまた揃えるのちょっとダルいなあ。
でも後ほど試してみたいです。
あと気になるのは、ボークスのファレホ!
キリがないので書くのはやめます。
(そんなに色々試す時間ないよ!)
まとめ
住宅環境に左右されず楽しめるかもしれないアクリジョンは、めちゃくちゃじゃじゃ馬でした。
でも、そもそもクオリティを求めなければ全然OKです。
ブツブツとなってしまったって、カッコよく言えばUSガレージメイドっぽくていいじゃないですか。
日本のビルダーさんの塗装技術ってレベル高すぎじゃないですか?
やっぱり意味わかんない領域だなと思いますw
上を見すぎると絶対に挫折するので、ある程度のところで開き直るのも長く楽しむコツだと思います。
ま、引き続きゆるく頑張ってみます。